来る婚活時代にどう対応していくか

驚いたことに、今の時代は当人ではなくて、その親たちも自分の子供の結婚相手を探すために婚活に励んでおられる方が多いそうですね。ある結婚相談所では、親たちに向けたセミナーまで開催されているそうでございます。そう言えば、いつかテレビの特集番組でそういう親たちの婚活ドキュメンタリーを見ました。多目的ルームに集まった親御さんたちが、あたかも自分たちの伴侶を捜しているが如くに、目の色を変えて相手を探し回っていました。

「うちの息子は大学を出て一流会社に入ったんですけど、根が真面目な性格ですから、いまだに結婚ができなくて。ところでお宅は?」「うちのは娘なんですけど、結婚にはまったく興味がないらしくて。親としては心配で……」「あら、そうですか。娘さん、おいくつでいらっしゃるの?」そんな会話が流れておりましたっけ。お母様方は真剣そのものでございました。そんなシーンを見ると、今という時代は、もはや自然に結婚できる時代ではないんだなあ、と思いましたね。本当に厳しい世の中になりました。ここ十数年、大学生の就職活動が厳しくなっております。

就職氷河期と呼ばれて久しいですが、この就活と並んで婚活もまた厳しい時代を迎えているようでございます。そのテレビ番組で取材されていた結婚相談所の職員の方が話すところによりますと、こうした相談所への申し込みは、本人よりも親の方が圧倒的に多いそうです。子を思う親の気持ちは痛いほど分かります。私だって一児の親でございますから。しかし、そのセミナーで各自に配られた身上書を見て、年齢、職業、学歴、家族構成から血液型まで厳しくチェックしている親後さんの姿を見ますと、なぜか心が痛む思いにかられるのです。この国においても、お見合いは古い歴史を持っております。昔はほとんどがお見合い結婚だったとか。結婚するまで相手の顔さえ見ないという例も、実際に数多くあるそうですね。もしかしたら、これからの結婚というのは、そういう時代に逆戻りするのかもしれません。それが良い結婚か悪い結婚かは、今の私には判断はできませんが。